大きく張り出したウッドデッキに、シックな藍色の外装が特徴的な住まい。
木の温もりを重視した平屋は、老若男女を問わず過ごしやすいスタイルの一つです。
注文住宅の建て方に決まったルールはありません。
住宅の各所に行き届く、施主ならではのこだわりを見ていきましょう。
自然素材を使った温かみのあるリビング
生活の中心となるリビングには、温かみのある自然素材をふんだんに使用しました。
家と共に、年を重ねていくことを考えた素材選びです。適度に湿度を調整してくれる漆喰の塗り壁に、1本ずつ表情の異なる無垢材を使った柱や床、木の質感を活かした大きなダイニングテーブルも、使い込めば使い込むほど味が出てきます。
土地の利用条件や予算の関係上、平屋は2階建て以上の一戸建てに比べると、部屋数や各部屋の広さが制限されがちです
しかし、間取りの寸法に合わせて収納やデスク等の大きな家具を造作で作ってしまえば、「思っていたよりテーブルが大きい」「収納がきれいに収まらない」といった悩みのない、広々とした快適な空間で生活ができます。
また、リビングを横断する印象的な化粧梁には、目に優しく開放感を演出してくれる、おしゃれな間接照明を埋め込みました。
梁を支える柱に頑丈な筋交いを入れて、耐震性を高めているのもポイントです。
老後を見据えたフラットデザイン
階段の上り下りがなく、極力段差をなくしたフラットデザインで設計しているため、足腰が悪くなっても快適に移動できます。
2階を作らなければ、廊下や階段に使うスペースをリビングや寝室として利用できるので、生活空間を広く取れるのもポイントです。
また、大掛かりなバリアフリー改装にはお金がかかります。新築する時点である程度バリアフリーにしておけば、将来改築する際の費用も節約できるでしょう。
家の各所には大容量の収納スペースも
リビング・洗面所・浴室といった住まいのあちこちに、大容量の収納スペースを設置しました。「使うものをその場で収納する」ことを前提にして、キッチンを中心に家事動線をまとめているので、必要最小限の移動で日々の洗濯や掃除、料理といった家事を片付けられます。
玄関横にコート掛けを置くことで、重たくてかさばるコートやジャケットを脱ぎ、住まいの中を身軽に行き来できるようにしているのもポイントです。
開放感を高める広々としたウッドデッキ
平屋は天井が低くなりやすいので、圧迫感を覚えてしまう場合もあります。
そこで、こちらの住まいには、広々としたウッドデッキも作りました。新築時点ではあえて塀や生け垣等を用意していないので、窓の外へ視線が通り、室内にいても開放感が生まれます。
また、落ち着いた美しい藍色の塗り壁が外から見えるようになっているのもポイント。
人それぞれ、暮らしやすい住まいの形は違います。長く暮らせる住まいのアイデアをお求めなら、経年劣化を楽しめる天然素材を使った内装やフラットデザイン、大容量の収納、整備された家事動線などにこだわりましょう。