投稿日:2019年01月26日
日常生活において、リビング、キッチン、洗面脱衣室などの間を人が移動する線のことを言いますが、中でも料理・洗濯等の家事において移動する経路のことを家事動線といいます。
この動線がスムーズなほど生活しやすく快適な住まいだと言われています。
「何となく生活しにくい」と考えている人は、間取りが家事動線の邪魔になり、負担がかかっているのです。
家事の動線を考えて間取りを作成すると、何度も行ったり来たりするような無駄な動きも減ります。その結果、時間的にも体力的にも負担が少なくなるので、よりゆとりのある暮らしを実現することができます。
動線をよくする方法として、まずは動線をしっかりと把握することです。
実際に、間取り図に線を引いてみてください。
例えば、洗濯を干す際の動線を確認すると、「洗濯物を取りに行き」「バルコニーへ運び」「取り込む」「各部屋へ運ぶ」4点の動線をそれぞれ引いてみます。
一連の流れを図面に書き込んでみるとどこで無駄な動きをしているのかわかるようになります。
キッチンにおいても同様に「作る」「運ぶ」「片付ける」流れを確認してみましょう。
また無駄な動きをなくすため動線は「シンプル」で「ひとつながり」にするのがおすすめです。
線が交差したり、曲がっているところがあれば、そこが効率を悪くしている原因です。
また、作業スペースをつなげることも有効です。
例えば物を取る際「上下運動の少ない横移動」、「何回も同じ場所に戻ったりしなくても家事が完結するよう」に直動的に動けるほうがシンプルで効率的です。
これらのことをふまえておすすめの家事動線を紹介します。
1.キッチンの近くに洗面室を設けること
例えば、キッチンで料理をしていて洗濯をするために洗面脱衣室に移動するとき、キッチンから廊下に出て洗面脱衣室に入るより、キッチンから洗面脱衣室に直接移動できる動線にするのが望ましいです。
さらに良くするために、洗面脱衣室→ランドリースペースに直接移動することができれば、洗濯物を持ってリビングや二階に移動する手間を省くことができ、時間的にも体力的にも、効率が良いです。
2.回遊動線にすること
回遊動線とは、「家の中をぐるぐる回れる動線」のことです。
例えば、途中に行き止まりがなく、キッチン→洗面室→リビング→キッチンとぐるぐる回れるような動線です。
部屋を行き来しやすくすることで、動線の距離は短くなります。この回遊動線は距離が短かったり、円形が小さいものでは意味がありません。玄関から入り、全間取りを自由に大きく一回りできるものが理想的です。
また、回遊動線の箇所の広さも重要です。一人通れる程度の広さでは、快適な回遊動線とは言えません。
家族が同時に通っても、スムーズに行き来できる広さにしなければいけません。
3.洗濯室と家族共用のウォークインクローゼットを隣接させること
洗濯は干して終わりではありません。
「洗う→干す→しまう」といったことを考えなければいけません。
中にはアイロンがけまでまとめておこなう方もいると思います。
それぞれの工程をおこなう場所が離れていれば、家事ひとつを終わらせるのに家中を動き回る必要があります。
先ほどご紹介したように、バスルームのそばの洗濯機からすぐアクセスできる位置に洗濯室を設けると毎日快適に洗濯物干しができます。
そして、それに連続するように家族共用のウォークインクローゼットを配置すると、「洗う→干す→しまう」までを最短の家事動線で完結することができます。
4.パントリーから直接キッチンに行ける間取り
スーパーなどで買い物をして、帰宅したときに食材や調味料をキッチンまで運ぶのが大変だという方は多くいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな時に駐車場からまっすぐパントリーを通ってそのまま直接キッチンに行ける間取りにすると解決できます。
さらに、意外とめんどくさいのがゴミ出しの動線です。
その時、勝手口の位置が重要です。キッチンの近くに勝手口があるのが当たり前です。
今回は家事動線について説明させていただきましたが、いかがだったでしょうか?
家事動線が良いものでなければ、日常生活で精神的にも肉体的にも大きな負担となります。
そのためにも、先ほどご紹介したようにまずは家事をする際の動線を把握しなければなりません。
しかし、気を付けなければならないのが家事動線ばかり優先しすぎて、他の生活動線がおろそかになったり、
満足のいかない間取りの家になってしまうことです。
最終的には、家族みんなが住みやすい家になるようにしなければなりません。
家事動線と家族の意見を両立し、住みやすい家を建てるのが一番です!
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