投稿日:2019年10月02日
古い日本家屋には必ずあった「土間」。
昔の土間の役割は、玄関であり、炊事場や作業場でした。昔は水道がなく、水は井戸や川から汲んできていましたし、火もガスや電気ではなくかまどを使っていたので、土間は調理場としては便利だったのです。また、農村や漁村では、家で作業するのに土間は仕事場でもありました。
いまやすっかり水道やガスが普及し、土間を設ける家は少なくなりましたが、近年、土間の良さが見直されています。そこで、土間をつくるメリットと注意点についてまとめました。
・土間を作るメリット
土間は、家の中にありながら、屋外として使うことが可能な場所です。土間を広く取ることで、そこにベビーカーや自転車、バイクなどを置くことができます。そうすると、雨風にさらされない分、ベビーカーや自転車が傷むことはありませんし、外から見たときに玄関回りや庭がスッキリときれいに見えるというメリットがあります。
近年は電動アシスト付きの自転車も多いですよね。土間にコンセントを付けておけば、いちいちバッテリーを外さなくても充電が可能となり便利です。
最近人気の薪ストーブですが、リビングに置くと周囲がススや薪の木くずで汚れてしまいます。土間に薪ストーブを置いて、その近くに薪を積んでおくと、インテリアとしても素敵ですし、リビングも汚れません。
土間は、暑い日も寒い日も雨の日も遊べる全天候型の庭といっていいでしょう。リビングからも目が届くので小さいお子さんがいるご家庭には最高の遊び場になります。
小さなすべり台やジム、小さな砂場なども土間なら置けます。お子さんのお友達が遊びにきて、もしお菓子やジュースをこぼしてしまったとしても、掃除が楽なのもいいですね。
お子さんに限らず、ママ同士やご近所さんとの立ち話も土間ならゆっくりできます。ベンチや椅子を用意しておけば、気軽に立ち寄ってもらえる、ちょっとしたコミュニティスペースになります。
土間ならプランターなどでミニ家庭菜園もできます。あまり直射日光を必要としないハーブや野菜なら土間でも育ちます。屋外ではないので、虫や鳥の被害も少なくて済むのがうれしいですね。
家の中で思ったより場所を取るのはゴミ置き場です。マンションなどの集合住宅では、いつでも出せるゴミ収集場もありますが、戸建ての場合は決まった曜日にしか出せません。
ゴミは、ダンボールやビン・カンなどの資源ごみ、燃えるゴミ、燃えないゴミなど数多くのゴミ箱や袋に分けなければいけません。
リビングやキッチンに置くとジャマになりますし、ニオイも気になります。かといって庭に出しておくと見栄えも悪いですし、猫やカラスに荒らされることもありますね。
土間に分別ゴミを置けるスペースを取っておくと、家の中がスッキリ片付きます。
・土間を取り入れる際の注意点
冬場の土間は、外の寒さと家の中の暖かさが交わる場所になるので、結露が起こりやすくなります。湿度のせいで置いているものにカビが生えてしまうことも。
対策としては、換気をよくすることと、土間に珪藻土などの湿度調節の効果がある素材を使うことがおすすめです。
土間の床をコンクリートにすると、手入れは楽ですが冬場は底冷えすることがあります。冷気が伝わり、リビングもなかなか暖まらなくなることも。
対策としては、しっかり断熱材を使って、床からの冷えが伝わらないようにしましょう。
古い日本家屋の良さが見直されている土間。家に入ってすぐの空間になるので、オシャレで機能的な土間は、来客にもきっと好印象になるでしょう。
収納スペースとして、趣味の場所として、ぜひ有効活用してください。
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