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好きな仕事をより楽しく。ネイルサロンを備えた住まい。

三方郡美浜町 M様

リアス式海岸で知られる若狭湾。コバルトブルーの海の色、静かで穏やかな景色が広がる海の町に新居を構えたMさんご夫婦。住まいには、ネイリストの奥様がいつか叶えたかった「私のサロン」を実現した。快適なワークスペースと、ご夫婦の日々を育む住居空間。その家づくりのこだわりを伺った。

「楽しく仕事を続ける」=「店舗付き住宅」に行き着いた

家の外観画像

ともに福井県出身のご夫婦。新居に住む前は若狭町にあるご主人の実家で暮らしていた。当時、敦賀市内でネイルサロンを営んでいた奥様。若狭町の住まいと店舗の行き来に往復1時間。移動の効率化や安全面、これからのライフスタイルを考えた時に店舗付き住宅をつくる結論に至った。「ネイルをはじめた時からいつか自宅を仕事場にしたいと思っていました。私にとって使いやすい空間をゼロからつくることが好きな仕事を長く続ける一番の方法なんじゃないかなと。行き着いた先が店舗付き住宅でした」と語る。そして奥様の仕事を応援してくれるご主人とともに、理想の家づくりがスタートした。

提案力を実感した設計士との打ち合わせ

家の外観画像

土地探しは条件に合う立地がなかなか見つからなかった。福井県内を探し続け、ようやく美浜町に決めた時には2年半が経っていた。建設会社も敦賀にある会社はほとんど話しを聞きに行き、見学できる住まいはとことん見て研究した。「大手メーカーさんの建てた家でデザイン的にいいなと思っても、どうしてもその会社らしさというか、共通した個性を感じられるのがあまり好きじゃなかった。自分たちの家なので自分たちらしく、わくわくする家をつくりたかった」と奥様。SAWAMURAに決めた理由は、ずばり提案力。初回の打ち合わせで要望を伝えた後、その場でささっと図面を描いて提案してくれるスピード感とアイデアの引き出しの多さに驚いたとか。また、的確なアドバイスをくれるところがM様ご夫婦の安心感につながった。

住まいには「生活感を見せない」工夫の数々

家の外観画像
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「私たちがおもしろいと思える家にしたかったので、箱型の家は当初から考えていませんでした」と語るように、外観は1階部分の大きな軒と肩流れの屋根が印象的。さらに店舗として常にお客様に見られることを踏まえ、住まい全体で生活感を見せないことにもこだわった。そのため開口部の数をできるだけ少なく小さく、駐車スペースにもカーポートは設置していない。ネイルを楽しみに来るお客様への配慮は、外だけではなく住まいの中にも随所に施した。

家の外観画像
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間取りはネイルサロンを軸にして設計。1階はサロンとLDKの間の壁に壁内遮音のグラスウールや防音の建具を設置した。大切にしたのはお客様目線の動線。玄関を開けてすぐお店に来たと感じられるように、玄関タイルからサロンへと続く床の素材選びは特に吟味した。「明るく清潔感のある空間を目指して白を基調にしました。タイルと床の色味を統一することでより広く見えるようにしています。玄関タイルは50以上のサンプルを取り寄せて、玄関中に並べて1枚1枚検討しました」と語るように妥協なく選んだ。

お客様にとって居心地良く、自分目線で使いやすい空間

家の外観画像
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サロン内も白を基調とした奥様好みの空間に。店内の明りも天井から直接照らすシーリングライトではなく間接照明を採用。まぶしさを抑え、やさしい光が照らす癒しの空間になった。ネイルデスクの背面に設置したエコカラットもサロン全体のアクセント。調湿機能に加え脱臭効果もあり、ネイルや香水の匂いなど施術の痕跡を次のお客様に残さないように心掛けた。

ネイルの仕事は、日々の消耗品から過去の作品など何かとものが多くなってしまうのだとか。この収納問題も、サロンに設けた1畳ほどの収納スペースと階段下の収納スペースで解決。これは以前の店舗での経験が活きた。「前は収納スペースが一切なく、何がどこから出てくるのかがお客様から丸見えでした。今は広すぎず狭すぎないひとりで使うのにちょうどいいスペースなので、ものが無駄に増えることもなくとってもいい」と、使いやすいさを実感している様子。

夫婦2人にとって一番リラックスできる住居スペース

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1階のLDKはダイニング部分を吹き抜け天井に。日中は陽光が差し込み明るい空間になっている。さらに窓の数を少なく小さくした効果は、日々の掃除の手軽さにもつながっている。「窓は開けたところから汚れていくというのを、これまで暮らしてきた家で痛感していました。だから開けない窓は開かなくていい。設計士さんにここはどうしても必要と言われたところだけつくりました」と奥様。そのため開けない窓は、すりガラスにしてカーテンもほぼ使っていない。実際に住みはじめてからの掃除について「窓掃除はサッシやガラスをさっと拭けば終わるのでとっても楽になりました」と語る。

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ご主人のこだわりはバイク専用のインナーガレージ。壁にはOSBボードを使用して、将来的に重量のあるものや棚をつくり付けることも可能。そしてダイニングとの間に設けたガレージを眺められる大きな窓はお気に入りのスペース。椅子に座ってコーヒーやお酒を飲みながら大切なバイクをじっと眺める至福の時間を満喫しているとのこと。

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「サロンと住居の2つの役割がそれぞれ邪魔することなく機能するかどうか。完成するまでは不安でした」と奥様。しかし実際に住みはじめて、しっかり区切れていることを実感。サロンに入ると仕事モードに気持ちが切り替わるんだとか。また家づくりを振り返り楽しかった瞬間は、設計士との会話だった。打ち合わせが長時間になることもしばしばあったそうだが、課題を解決していく過程も楽しめたことが今の暮らしやすさにつながっている。

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