投稿日:2019年06月13日
住宅を購入する際、つい「販売価格」というイニシャルコストばかり考えていませんか?
正しい計算をするならば、住宅を購入してからその後必要になるランニングコストまで考えなければいけません。
戸建て、賃貸、分譲それぞれ生涯に渡ってどれくらいのコストがかかるのか考えてみましょう。
・賃貸マンション
ローンや住宅金利などといった気苦労がない
初期費用と月々の賃貸料だけで短期間でも住むことができる
立地の良い場所に建っていることが多い
・戸建て
管理費や修繕積立金、駐車場代などがかからない
築年数が経過しても土地部分の価値があるため資産価値はそれなりに残る
管理組合などへの参加義務がないこと
独立性が高いためプライバシー面で優位である
自由に増築や建て替えができる
・分譲マンション
同じ立地条件だと戸建てよりも物件価格が安い傾向にある
セキュリティの面で安心感がある
修繕計画がしっかりしている
・賃貸の場合
自己所有物件となる分譲マンション・戸建て住宅とは異なり、住み続けている限りはずっと家賃の支払いをしなければいけません。
一般的なファミリー向けとされる家賃月額14万円の賃貸マンションに50年間住み続けると総額9000万円程度となります。
また、2年に1度くらいの頻度で「家賃1か月分の更新料」がかかります。
自己所有物件に比べると割高に感じられるかもしれませんが、子供が独立して夫婦が二人で住むだけの物件に引っ越すことで家賃の負担を抑えることができるので、将来に渡って柔軟にコントロールできる所も賃貸のメリットだと言えます。
・戸建ての場合
戸建て住宅の購入においては住宅ローンの利用が一般的ですが、利息の負担についても考えなければいけません。
例えば、5000万円程度の戸建て住宅を頭金なしで50年ローンを組んだ場合2000万円ほどの利息負担がかかります。
対して1000万円の頭金を支払い4000万円の住宅ローンを組んだ場合は1600万円の利息を負担することになります。
400万円の利息の差が生じてしまいます。
また、維持管理費、固定資産税もかかることは忘れてはいけません。
細かい修繕や大掛かりなリフォームなどの金銭負担は物件の所有者となります。
・分譲マンションの場合
戸建て住宅と同様、分譲マンションを購入する際も住宅ローンを利用される方が大半だと思います。
例えば、5000万円程度の分譲マンションを頭金なしで50年ローンを組んだ場合2000万円ほどの利息負担がかかります。
対して1000万円の頭金を支払い4000万円の住宅ローンを組んだ場合は1600万円の利息を負担することになります。
分譲マンションの場合でも400万円の利息の差が生じてしまいます。
分譲マンションには共益費・修繕費などの支払いがあり一般的には戸建て住宅の維持管理費よりもお金がかかってしまいます。
5000万円のマンションに50年間住み続けた場合、維持管理費は約3000万円になる場合があり、戸建て住宅の維持管理費を大きく上回るとされています。
・まとめ
分譲マンションを購入した場合には1億円程度のコストが必要になると思われます。
戸建て住宅を同様の条件にして購入した場合は、8500万円ほどのコストが必要になります。
分譲マンションと戸建て住宅で金額に大きな差が出てしまうのは、分譲マンションには維持管理費がかかるからです。
また家賃が15万円ほどの賃貸マンションに住んだ場合50年ほどで9000万円かかります。
コストで考えると、戸建て住宅がお得です。
住まいを選ぶ際は「将来の支出やライフサイクルの変化に対応するのかどうか」この視点が必要不可欠です。20年後・30年後のライフスタイルまで考えて住宅選びをしなければいけません。
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